旭菊・綾花 旭菊酒造

福岡県久留米市
旭日菊酒造

〒830-0115 福岡県久留米市三潴町壱町原403 電話0942-64-2003 旭菊酒造株式会社

蔵紹介

旭菊酒造の先代蔵元原田憲明さん(平成6年9月没)に初めてお会いしたのは17から18年前だったと思います。当時の酒は、魅力的な粗さがあり、きれいで野太い酸が熟成に向いた味わいの印象がありました。その後、蔵が2010年5月に漏電により蔵が全焼。その年の暮れには今の蔵を再建し醸造を休むことなく続けております。

初めて原田社長と会った後も、幾度となく旭菊の酒を飲む機会もあり、原田社長とちょっとしたお話をする機会も多々ありましたが、じっくりとお話をする機会はありませんでした。2019年の秋に福岡の燗酒の会の前夜祭でたまたま、相席になることができ1時間ほど1対1でお話をすることができました。その節に造りが終わる翌年の春に蔵に伺うお約束し、翌年2020年の3月、コロナウイルスが蔓延し緊急事態宣言の発令される直前に蔵に訪問させていただきお取引を始めることとなりました。

コロナウイルスの影響で蔵訪問や酒の会がなく、原田社長ともお会いする機会がないまま今年2024年9月には原田社長の訃報を聞き、もう一度くらい蔵におじゃましておけば良か思っております。

今の旭菊の酒は、火災前の蔵で醸された酒にくらべ、きれいで滑りがよく、酸も優しめになってはいますが、普通に旨い純米酒で飲み飽きせずお燗で楽しめる毎日の晩酌酒には変わりありません。その味わいを例えるなら、生前の原田社長の語り口が酒の味わいに出ているような味とでも言えるかもしれません。ちょっと利き酒しただけでは酒の本性は判りずらいですが、じっくり腰をすえて飲むとその良さがわかる酒です。

優しくきれいな「綾花」、骨太で味わい深い「大地」、熟成ときれいさを併せ持つ「純米吟醸山田50」、お燗でゆるゆると飲み続けられる「特別純米7号酵母」、心地よい酸の「生モト純米」。じっくり飲み比べて初めてわかる多彩な味わいのラインナップです。

2024/10/5